低用量ピルとは?
低用量ピル(Oral Contraceptives(OC))は、女性ホルモンの成分が含まれたお薬のことです。低用量ピルを毎日一回服用することによって、排卵が抑制され、避妊することができます。服用を中止すれば2~3ヶ月で元の状態に戻ります。コンドーム(避妊率85%)よりも避妊効果が高いため、より確実に避妊したい方におすすめです。
ピルの中でももっとも一般的に使用されているOCは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンが配合されている薬です。月経開始日から服用することで脳の下垂体から分泌される卵胞の成熟を促す“卵胞刺激ホルモン”の分泌を抑え、排卵を抑制する効果を発揮します。
服用すると避妊効果は高く、正しく服用すれば避妊の失敗率は0.3%に留まるとされています。また、OCは同時に子宮内膜の増殖を抑えるため、月経痛や過多月経を改善し、ホルモンバランスを整えることで月経前症候群(PMS:premenstrual syndorome)やニキビなどの症状を改善する効果も知られています。
一方、低用量ピルよりも卵胞ホルモンの含有量が多い中用量ピルは月経を遅らせたり、早めたりする作用があります。低用量ピルと同じく避妊や月経困難症などの治療効果もありますが、旅行などに合わせて月経を調整する目的で使用されるのが一般的です。